ギターを始めてみたいけど、どこから手をつけたらいいのか分からない…という初心者の方も多いのではないでしょうか?
このページでは、ギターを始めるために最初に知っておきたい基本知識を解説します。ギターの構造や音合わせ、コードやミュートなど、演奏を始める前の準備段階に必要な知識を網羅しています。
これからギターを始めようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください!
始める前に知っておきたいギターの基礎知識
ギターを始める前に知っておきたい基礎知識をまとめています。
まずは、ギター本体の他に必要なものを確認しましょう。ピック、弦、ギターケース、スタンド、ストラップ、カポタスト、そしてお手入れ用のクロスやポリッシュが必要です。これらのアイテムを揃えたら、次はギターの構え方やピックの持ち方を練習しましょう。
そして、ギターのチューニングや弦の交換方法もマスターしておきたいポイントです。ギタースタンドやカポタストの使い方も覚えておくと、練習がより効率的になります。
このページでは、ギターを始める前に知っておきたい基礎知識を網羅的に紹介しています。ぜひ参考にしてください。
ストラップの取り付け方
ギターを弾く際には、ストラップを付けて演奏するのが一般的です。ギターのボディ下部にあるエンドピンにストラップを付けて、長さを調整します。立って演奏する際にギターが適度な高さになるように調整しましょう。ストラップのもう一方の端は、ギターによって異なります。ストラップピンが付いているギターであれば、ストラップピンに取り付けます。ストラップピンが付いていないギターであれば、ヘッドの近くにある弦を固定しているペグに結び付けます。
以上でストラップの取り付けは完了です。ギターを弾く際は、ストラップを肩からかけることで、演奏が安定し、疲れにくくなります。
ピックの持ち方と弾く方法
ピックはギター演奏に欠かせないツールです。ピックの持ち方と弾き方をマスターすることで、よりスムーズで正確な演奏が可能になります。
ピックの一般的な持ち方は、親指と人差し指でピックを持ち、ピックの先端を指先から1~2cm程度出します。手首をリラックスさせ、肘を軽く曲げます。
ピックの弾き方にはダウンピッキングとアップピッキングの2種類があります。ダウンピッキングはピックを上から下に弾く方法、アップピッキングはピックを下から上に弾く方法です。どちらの弾き方も、ピックを弦に当ててから離すまで、一定の速度で弾くことが大切です。
ピックの持ち方や弾き方は最初は慣れないかもしれませんが、練習を重ねることで上達します。ピックの素材や厚さによって音色が変わるので、自分に合ったピックを選びましょう。ピックの弾き方にも様々なテクニックがあります。様々なテクニックを学ぶことで、表現力を豊かにすることができます。
ピックケースの使い方
ピックケースは、ピックを収納するためのケースです。ピックケースは、ピックを紛失したり傷つけたりするのを防ぐだけでなく、持ち運びにも便利です。ピックケースを選ぶ際は、自分が普段使用するピックのサイズと数を確認することが大切です。大きすぎたり小さすぎたりするケースは使いにくいため、自分のピックに合ったサイズのものを選びましょう。
ギタースタンドの種類と使い方
ギターを安全に保管するための必需品であるギタースタンドには、大きく分けて2つの種類があります。
- フロアスタンド: 安定性に優れ、様々なギターに対応できるタイプ。スタンドの高さや角度を調整できるものも多く、様々なプレイスタイルに合わせて使うことができます。
- 壁掛けスタンド: 省スペースで設置できるタイプ。ギターを壁に垂直に吊るすため、部屋が広く使えます。ただし、ギターの重量や壁の材質によっては使用できない場合もあります。
ギタースタンドを選ぶ際には、以下の点を考慮することが大切です。
- ギターの種類: アコースティックギター、エレキギター、ベースなど、ギターの種類によって最適なスタンドが異なります。
- スタンドのサイズ: ギターのサイズに合ったスタンドを選ぶ必要があります。大きすぎるスタンドはギターが不安定になり、小さすぎるスタンドはギターを傷つける可能性があります。
- 素材: 金属製、木製、プラスチック製など、様々な素材のスタンドがあります。金属製は耐久性に優れますが、木製は高級感があります。
- 機能: 高さや角度を調整できるもの、折りたたみ式のものなど、様々な機能があります。自分のニーズに合った機能を選ぶことが大切です。
ギタースタンドを正しく使うことで、ギターを安全に保管することができます。ギタースタンドを使用する際には、以下の点に注意しましょう。
- スタンドを安定した場所に設置する: スタンドが不安定な場所に設置されていると、ギターが倒れてしまう恐れがあります。
- ギターをスタンドにしっかり固定する: ギターをスタンドに正しく固定しないと、ギターがスタンドから落ちてしまう恐れがあります。
- 定期的にスタンドのメンテナンスをする: スタンドは定期的にメンテナンスをすることで、長く使用することができます。
ギタースタンドはギターを安全に保管するための大切なアイテムです。自分のニーズに合ったスタンドを選び、正しく使用することで、ギターを長く楽しむことができます。
おすすめのギターケース
ギターを始めるにあたって、ギター本体とともに欠かせないのがギターケースです。大切なギターを守り、持ち運びにも便利なギターケースは、様々な種類があります。あなたのニーズに合ったケースを選ぶことが大切です。
<ギターケースの種類>
ギターケースには、大きく分けてソフトケースとハードケースの2種類があります。
- ソフトケース:軽量で持ち運びに便利。衝撃に強いものから簡易的なものまで種類が豊富です。
- ハードケース:衝撃に強く、ギターをしっかり保護できます。ただし、重量があり、持ち運びが不便です。
<ソフトケース>
ソフトケースは、気軽に持ち運べるのがメリットです。リュックタイプやショルダータイプなど、様々な形状のものがあります。中には、譜面や小物を入れるためのポケットがついた便利なソフトケースもあります。
<ハードケース>
ハードケースは、衝撃に強いのが特徴です。ギターをしっかりと保護したい場合に適しています。中には、湿度調節機能付きのものや、キャスター付きで移動が楽なものもあります。
<おすすめのギターケース>
選ぶべきギターケースは、使用頻度や移動方法、予算などによって異なります。初心者の方は、まずは軽量で持ち運びしやすいソフトケースを選ぶのがおすすめです。しかし、移動中に電車やバスを利用する機会が多い場合は、衝撃に強いハードケースを検討しても良いでしょう。
フレットガードとは
ギターを演奏する前に、まずはギターの部位を理解しましょう。ギターの主な部位は、弦、フレット、ボディ、ネック、ヘッドなどです。それぞれの部位がどのような役割を果たしているのかを知っておくことで、ギターをより理解することができます。
フレットガードは、ギターの指板に取り付けて、フレットの摩耗を防ぐための保護具です。初心者の方や、頻繁にギターを弾く方にとって、フレットの摩耗は大きな問題となります。フレットが摩耗すると、音程が不安定になったり、弦がビビったりするようになります。フレットガードは、このような問題を防ぐために使用されます。
フレットガードは、プラスチックや金属など様々な素材で作られています。また、形状も様々で、指板全体を覆うタイプや、一部だけを覆うタイプなどがあります。フレットガードを選ぶ際には、自分の好みに合わせて、素材や形状を選ぶと良いでしょう。
フレットガードは、ギターショップやオンラインショップなどで購入することができます。比較的安価で購入できるため、初心者の方にもおすすめです。
フレットガードを取り付ける際には、ギターの指板をきれいに拭いてから、両面テープなどで貼り付けます。フレットガードは、定期的に交換する必要があります。フレットが摩耗してきたら、新しいフレットガードに交換しましょう。
フレットガードには、以下のようなメリットがあります。
- フレットの摩耗を防ぐことができる。
- 音程が安定する。
- 弦のビビりを防ぐことができる。
- ギターを弾く際の指の負担を軽減する。
フレットガードには、以下のようなデメリットがあります。
- 音色が変わる可能性がある。
- 見た目が悪くなる可能性がある。
- 取り付けが難しい場合がある。
フレットガードは、ギターのフレットを摩耗から守るための保護具です。初心者の方や、頻繁にギターを弾く方にとって、フレットガードは非常に便利です。フレットガードを選ぶ際には、自分の好みに合わせて、素材や形状を選ぶと良いでしょう。
シールドの使い方
シールドの使い方をマスターすれば、ギターを快適に演奏することができます。シールドは、ギターとアンプを繋ぐためのケーブルです。シールドには種類があり、モノラルシールドとステレオシールドがあります。ギターはモノラル出力なので、モノラルシールドを使用します。
シールドは、ギターの出力ジャックとアンプの入力ジャックに接続します。接続する時は、プラグをしっかりと差し込みます。プラグが緩んでいると、音が出なくなったり、ノイズが発生したりします。
シールドは、使用しているうちに劣化していきます。劣化すると、音質が悪くなったり、ノイズが発生したりします。定期的にシールドを交換しましょう。
カポタストの使い方
カポタストは、ギターの指板に挟むことで音程を上げるためのアイテムです。初心者にとって、コードを押さえるのは難しい作業ですが、カポタストを使用することで押さえる位置が下がり、コードチェンジが楽になります。
カポタストには、様々な種類があります。一般的なものは、バネで指板に挟むクリップ式、ネジで締め付けるネジ式、ワンタッチで着脱できるレバー式などがあります。自分に合ったものを選びましょう。
カポタストを使用する際は、以下の点に注意しましょう。
- 正確な位置に設置する: カポタストはフレットの間に設置します。フレットとフレットの間に設置すると、音が詰まってしまいます。
- 強く締めすぎない: 強く締めすぎると、ネックが曲がってしまったり、音が詰まってしまう原因になります。
- コードチェンジの練習に活用する: カポタストを使用することで、コードチェンジの練習が効率的に行えます。様々なポジションでコードチェンジの練習を行いましょう。
カポタストはギターを弾く上で便利なアイテムです。正しく使用することで、ギター演奏をより楽しむことができます。
ポリッシュの使い方
ギターの輝きを維持し、指板を保護するためには、定期的にポリッシュを使用することが大切です。ポリッシュの使い方は、次の手順に従ってください。
- ギターの表面の埃や汚れをマイクロファイバークロスで拭き取ります。
- ポリッシュを少量、マイクロファイバークロスに取ります。
- ポリッシュをギターの表面に薄く塗り広げます。
- ポリッシュが乾く前に、マイクロファイバークロスで拭き取ります。
- 指板にポリッシュがついた場合は、綿棒で拭き取ります。
注意
- ポリッシュは、ギターの塗装を傷つける可能性があるため、必ずギター用ポリッシュを使用してください。
- ポリッシュを塗りすぎると、ギターがべたつく原因となります。
- ポリッシュは、換気の良い場所で使用するようにしてください。
クロスの使い方
クロスを使う際には、次の手順に従ってください。
- まず、ギター本体にホコリや汚れがないかを確認します。ホコリや汚れがある場合は、柔らかいブラシや乾いた布で取り除きます。
- 次に、クロスを軽く湿らせます。水が多すぎると、ギターを傷める恐れがあるので注意が必要です。
- クロスでギターのボディやネックを拭きます。ボディを拭く際には、円を描くように拭くと良いでしょう。ネックを拭く際には、弦に沿って拭きます。
- 最後に、乾いた布でギターを拭き上げます。
ギターをクリーニングした後は、必ずクロスを洗って乾かします。汚れたクロスでギターを拭くと、ギターを傷める恐れがあります。
ギターのメンテナンスを怠ると、ギターの寿命が縮んだり、音質が悪くなったりする恐れがあります。ギターを大切に長く使用するためには、定期的なクリーニングが欠かせません。
また、ギターは湿気にも注意が必要です。湿気が多い環境に長時間放置すると、ギターが変形したり、錆びたりする恐れがあります。ギターは、乾燥した風通しの良い場所に保管するようにしましょう。
弦の交換方法
ギターを演奏する上で、弦の交換は必須のメンテナンスです。初めての方には少し難しく感じるかもしれませんが、手順さえ覚えれば難しくありません。ここでは、ギター弦の交換方法を簡単にご紹介します。
<必要なもの>
- 新しいギター弦
- ニッパー
- ワインダー(巻き弦用)
- クロス
<手順>
- すべての弦を緩める:ペグを回して弦を緩め、ニッパーで弦を切断します。
- ブリッジピンの取り外し:ブリッジピンを引き抜いて、弦をブリッジから外します。
- 弦の穴に通す:新しい弦をヘッド側の穴に通し、ブリッジ側の穴に通します。
- ペグに巻きつける:ペグに弦を巻きつけ、ワインダーを使って弦を張ります。
- チューニング:弦を張ったら、チューニングをして音程を合わせます。
<ポイント>
- 弦の交換は、1本ずつ行うのがポイントです。
- 弦を張る際は、均等に張るようにしましょう。
- チューニングは、何度か繰り返して微調整しましょう。
弦の交換は、ギターを長く快適に演奏するための重要なメンテナンスです。ぜひ、チャレンジしてみてください。
ストリングワインダー(ペグワインダー)の使い方
ストリングワインダー(ペグワインダー)は、ギターの弦交換の際に効率的にペグを回して弦を巻き取るための道具です。初心者の方でも簡単に弦交換ができるようになります。
ストリングワインダーは、ペグに直接差し込んで回すことができるため、指でペグを回すよりもはるかに早く弦を巻き取ることができます。また、ペグが滑って回しにくい場合でも、ストリングワインダーがあれば簡単に回すことができます。
フィンガリングスムーサー(指板潤滑剤)の使い方
フィンガリングスムーサーは、ギターの指板の潤滑を良くし、フィンガリングをスムーズにするためのアイテムです。フィンガリングがスムーズでないと、音程が正確に取れなかったり、演奏がスムーズに進まなかったりします。
フィンガリングスムーサーの使用方法を説明します。
- ギターの弦を緩める フィンガリングスムーサーを塗る前に、ギターの弦を少し緩めます。これにより、指板に塗りやすくなります。
- 指板をきれいにする 指板に汚れやホコリが付着していると、フィンガリングスムーサーの効果が薄れてしまいます。そのため、塗る前に指板をきれいに掃除しておきましょう。
- フィンガリングスムーサーを塗る 指板全体にフィンガリングスムーサーを薄く塗ります。乾いた布で塗り広げると良いでしょう。
- しばらく放置する フィンガリングスムーサーを塗ったら、しばらく放置して乾かします。
- 弦を張って調整する フィンガリングスムーサーが乾いたら、弦を張って調整しましょう。
フィンガリングスムーサーは、毎日使用する必要はありません。数日に1回程度、演奏前に塗るのが良いでしょう。また、フィンガリングスムーサーは楽器店やオンラインショップで購入できます。
- フィンガリングスムーサーには、シリコン系やワックス系など、さまざまな種類があります。自分に合ったものを選びましょう。
- フィンガリングスムーサーを塗りすぎると、指板がベタベタになることがあります。塗りすぎには注意しましょう。
- フィンガリングスムーサーは、指板だけでなく、弦にも塗ることができます。
フィンガリングスムーサーを使用することで、フィンガリングがスムーズになり、演奏が快適になります。ぜひ活用してみてください。
練習以前!ギターを演奏する前に初心者が知っておきたいこと

ギターを始めるにあたって、まず知っておきたい知識があります。それは、ギターの部位、音合わせ、コード、ミュート、TAB譜、教則本の選び方です。
これらの知識を身につけることで、ギター演奏をスムーズに始めることができます。
ギターの部位「弦」と「フレット」
ギターの演奏において重要な役割を果たす2つの要素、「弦」と「フレット」。初心者にとって、これらの違いと役割を理解することは、ギターを演奏する上で不可欠です。
「弦」は、ギター本体に張られた細い金属線で、ギターの音色を決定する重要な要素です。一般的に、ギターは6本の弦を持ち、それぞれが異なる音程でチューニングされています。弦は、弦の太さや素材によって音色が変化し、演奏する音楽ジャンルによって最適な弦を選ぶ必要があります。
「フレット」は、指板に埋め込まれた金属製の棒状のもので、ギターの音程を正確に決定する役割を果たします。フレットは、指板上で弦を押さえる位置を示しており、各フレットは半音階ずつ音程が異なります。ギターを演奏する際には、フレットに弦を正確に押さえることで、正確な音程を奏でることができます。
これらの要素を理解することで、ギターの演奏技術を向上させ、より豊かな音楽表現が可能になります。
<ギターの弦の種類>
ギターの弦には、様々な素材や太さのものがあり、演奏する音楽ジャンルや奏者の好みに合わせて選択することができます。
- ナイロン弦: クラシックギターやフラメンコギターに使用される弦で、柔らかく弾きやすいのが特徴です。
- スチール弦: アコースティックギターやエレキギターに使用される弦で、明るく力強い音が特徴です。
- ブロンズ弦: スチール弦の一種で、明るくきらびやかな音が特徴です。
- ニッケル弦: スチール弦の一種で、柔らかく暖かい音が特徴です。
<ギターのフレットの役割>
ギターのフレットは、正確な音程を奏でるために重要な役割を果たします。各フレットは半音階ずつ音程が異なっており、弦を押さえる位置によって音程が決まります。フレットを押さえることで、弦の振動する長さを調整し、正確な音程を奏でることができます。
音合わせ(チューニング)の方法
ギターを演奏する前に、正しい音程に調整する「チューニング」が必要です。ここでは、一般的なギターのチューニング方法を紹介します。
チューニングには「チューナー」と呼ばれる機器を使用するのが一般的です。チューナーは、ギターから発せられる音をマイクで拾い、音程を正確に表示してくれます。初心者の方は、クリップ式チューナーが使いやすくおすすめです。
チューナーの電源を入れ、ギターのヘッドに取り付けます。6弦から1弦まで、順番に各弦を弾きます。チューナーの表示を確認し、音程が合っていなければペグを回して調整します。全ての弦が正しい音程になったら完了です。
チューニングを終えたら、オクターブ調整を行います。オクターブとは、同じ音の高さを1オクターブ(8度)離れた音のことです。ギターは、12フレット上の音が1オクターブ高い音になるように設計されています。
オクターブ調整は、12フレット上の音を弾き、開放弦と同じ音程になるように微調整します。オクターブ調整は慣れるまでは難しいかもしれませんが、音程の正確性に影響するため練習を重ねてマスターしましょう。
チューナー以外にも、音叉やハーモニクスを利用したチューニング方法があります。しかし、これらの方法はチューナーよりも難易度が高く、正確な音程を得るには経験が必要です。
ギターのチューニングは演奏の基本です。正しい音程で演奏することで、より美しい音色を楽しむことができます。最初は難しいかもしれませんが、練習を重ねて正確なチューニングができるようになりましょう。
指記号・指番号とは
ギターの指板上にはさまざまなポジションがあり、それぞれのポジションに指を置くことでさまざまな音が発生します。これらのポジションを正確に把握するために指記号と指番号が用いられます。
親指から小指までの各指にはそれぞれ、T (Thumb)、P (Pointer)、M (Middle)、A (Annular)、L (Little) という記号が割り当てられています。また、フレット上のポジションには、開放弦を1、1フレットを2、2フレットを3、というように数字が割り当てられています。
例えば、人差し指を使って3フレットを押さえる場合はP3、中指を使って5フレットを押さえる場合はM5と表記します。指記号と指番号を用いて指のポジションを明確にすることで、楽譜や教則本などの情報を正確に理解し、より正確な演奏を行うことができます。
コードとは
ギターを演奏する上で、コードは欠かせない要素です。コードとは、いくつかの音程を同時に鳴らすことで、和音を構成するものです。ギターのコードは、通常6本の弦のうち、複数の弦を同時に押さえて弾くことで形成されます。
コードには、メジャーコード、マイナーコード、セブンスコード、ディミニッシュコードなど、様々な種類があります。それぞれのコードは異なる音色を持ち、曲の雰囲気や感情を表現するのに役立ちます。
ギター初心者にとって、コードを押さえるのは最初は難しいかもしれません。しかし、練習を重ねることで、様々なコードをスムーズに弾けるようになります。コードをマスターすることで、ギター演奏の幅が広がり、より豊かな音楽表現が可能になります。
コードの種類や押さえ方については、様々な資料や教材を利用して学ぶことができます。インターネット上には、コードの練習方法を紹介した動画やウェブサイトが数多くあります。これらの教材を利用することで、効率的にコードを覚えることができます。
コードの練習は、毎日継続的に行うことが大切です。短時間でも構わないので、毎日コード練習を続けることで、自然とコードを覚え、スムーズに弾けるようになります。
ミュートの方法
ギター初心者のためのミュートの解説です。ミュートとは、不要な音を消したり、音の輪郭を明確にするテクニックです。初心者の方がミュートを意識することで、より正確で美しい音を出すことができます。
<ミュートの種類>
ミュートには大きく分けて3種類あります。
- 右手ミュート
- 左手ミュート
- ハーモニクスのミュート
<右手ミュート>
右手ミュートは右手の手のひらや小指を使って弦をミュートします。主にコードチェンジやメロディー演奏の際に使用されます。
<左手ミュート>
左手ミュートは左手の指を使って弦をミュートします。主にコードチェンジや単音演奏の際に使用されます。
<ハーモニクスのミュート>
ハーモニクスのミュートはハーモニクス奏法で不要な音を消します。主にハーモニクス奏法の際に使用されます。
<ミュートの効果>
ミュートは以下の3つの効果があります。
- 不要な音を消す
- 音の輪郭を明確にする
- 音色の変化
TAB譜とは
TAB譜とは、ギターの演奏方法を記譜した楽譜の一種です。通常の楽譜とは異なり、音符ではなく数字を用いて弦とフレットの位置を示すことで、ギター初心者でも視覚的に演奏方法を理解することができます。
TAB譜は、以下の要素で構成されています。
- 6本の横線: ギターの6本の弦を表します。
- 数字: 各弦のフレットを押さえる位置を表します。
- 記号: 音符の長さや奏法などを表します。
TAB譜を読むときは、上から下に向かって左から右へと視線を移動させ、各弦とフレットの位置を確認しながら演奏します。
TAB譜は、ギター初心者が演奏方法を覚えるのに役立つだけでなく、複雑なコードやフレーズを視覚的に理解するのにも役立ちます。多くのギター教則本やウェブサイトではTAB譜が用いられているため、ギターを始める際にはTAB譜の読み方をマスターすることが重要です。
TAB譜のメリット
- 視覚的に演奏方法を理解しやすい。
- ギター初心者でも比較的簡単に演奏できる。
- 複雑なコードやフレーズを視覚的に理解できる。
TAB譜のデメリット
- 音符の長さや奏法などの情報を詳細に記譜できない。
- すべての楽曲がTAB譜で記譜されているわけではない。
TAB譜は、ギターを始める際に非常に役立つツールです。TAB譜の読み方をマスターすることで、ギター演奏の楽しさをより深く味わうことができます。
教則本の選び方
ギターを始めるにあたって、教則本は必須アイテムです。さまざまな教則本が出版されていますが、自分に合ったものを選ぶことが上達の鍵となります。ここでは、教則本の選び方を解説します。
教則本は大きく分けて、初心者向け、中級者向け、上級者向けに分類されます。初心者向けは初めてギターを弾く人向けで、ギターの基礎知識からコードの弾き方まで丁寧に解説されています。中級者向けはコードやスケールをある程度マスターした人向けで、テクニックの向上や応用力を身に付けることができます。上級者向けはプロレベルを目指す人向けで、高度なテクニックや音楽理論を学ぶことができます。
教則本を選ぶ際には、自分のレベルに合ったものを選ぶことが重要です。難しすぎる教則本は挫折の原因になり、簡単すぎる教則本は物足りなさを感じてしまいます。また、コードやスケール、テクニックなど、自分が学びたい内容が掲載されているものを選ぶことも大切です。著者の実績や他の人のレビューも参考にすることで、質の高い教則本を選ぶことができます。自分に合った教則本を見つけて、ギター練習を始めてください。