楽器を練習したいとき、どこで練習するかに困ったことはありませんか?
大きい音が原因で近隣の方とトラブルになることは避けたいですよね。
今回は、自宅で練習するときの対策ポイントと、自宅以外のおすすめの練習場所をご紹介します。
楽器上達のためには日々の練習が欠かせません。
気兼ねなく音を出して練習できる場所を探すときに、参考にしていただけたらうれしいです。
自宅で楽器練習するときのポイント
楽器の音量を小さくする
自宅で楽器練習をするときは、周りの方の迷惑にならないように楽器自体の音を小さくする対策が必要です。
電子ピアノやキーボード、エレキギターはヘッドフォンを使用すると周囲を気にせずに練習できます。
アコースティックギターはサイレントピックや弱音器などの防音グッズがあるので試してみてはいかがでしょうか。
トランペットやホルン、トロンボーンなどの金管楽器の場合は、演奏時に多少の抵抗を感じますが、ミュートを装着すると音を軽減できます。
音を小さくする対策をして練習するときは、楽器本来の音とは異なることを意識して練習する必要があります。
楽器によって音を小さくする方法は異なるので、ご自分の楽器に合った対策をとってください。
防音ブースを借りる
自宅で楽器を練習するために、防音ブースをレンタルする方法もあります。防音ブースを自宅に設置することで、近隣を気にせず集中して練習できます。
広さは基本的に1人用なので、管楽器や弦楽器など、広いスペースを使用しない楽器でしたら十分練習可能です。自宅で好きなときに練習できるのがメリットですね。
防音ブースは楽器練習以外に、集中して作業したいときのワーキングスペースとしても活用できます。
レンタル代は月1万円から利用できるものがほとんど。楽器の練習回数によってはスタジオを借りるより手頃な価格になります。
組み立て式の防音ブースは工事不要なので、賃貸住宅でも使用できます。
楽器演奏可能な物件に住む
気兼ねなく自宅で練習するために、楽器の演奏ができる賃貸物件に住むのも一つの手です。
楽器演奏を許可している物件は音楽大学の近くに特に多く、住人のほとんどが楽器演奏をするため、音に対して寛容な方が多いのがメリットです。
ただしドラムのように音量や振動が大きく、低音が近隣に響きやすい楽器は制限がある場合もあるので確認が必要です。
使用可能な楽器や防音性能は物件ごとに異なるため、事前に調べて希望の物件を見つけることが大切です。
自宅以外の楽器練習のおすすめの場所
レンタルスタジオ
楽器練習専用のレンタルスタジオは防音設備が整っているため、思う存分楽器を鳴らすことができます。近隣への音漏れを気にする必要はありません。
アンプやミキサー、マイクなどの音響機材もそろっているので最小限の持ち物ですみます。部屋によってはピアノやドラムなどの楽器が用意されていることもあり、自宅に楽器がない方でも利用できます。
楽器がレンタルできる場合、会社帰りに立ち寄ることもできますね。どの楽器がレンタル可能かはスタジオによって違うので、事前に確認してください。
個人練習にかぎらず、バンド練習や合奏練習など大人数で使用できるのも魅力です。
レンタルスタジオは設備が充実しているため料金も高くなりますが、集中して練習できるのでおすすめです。
利用するには事前の予約が必要。土日は人気で混み合うため、希望の日時がうまってしまう前に早めに予約するようにしてください。
公民館や文化会館
公共施設の公民館や文化会館の中の、楽器が演奏できる部屋を借りられることがあります。
コンサートホールを備えた公民館などは練習部屋やリハーサル室を貸し出している場合があり、事前に予約をしておけばその部屋で楽器の練習ができます。
地域で活動する楽団やバンドが活用していることが多く、練習部屋にピアノやドラムが置かれていることもあります。
その市区町村に住んでいないと利用できない場合があったり、アンプやマイクなどのレンタル機材は利用料金がかかることもあるので、気になる点はホームページなどで確認してください。
私も吹奏楽部で活動していた頃、高校近くの公民館を友達数人で借りて練習していました。
レンタルスタジオよりも比較的安価で借りられるので、練習にかかる費用をなるべく抑えたい人におすすめです。
手頃な価格で利用できて人気なため、予約が取りにくいこともあります。
カラオケルーム
歌を楽しむ場所のカラオケルームは、お店によって楽器の持ち込みが可能なところがあり、思い切り楽器を演奏したいときに利用できて便利です。
防音設備も整っていて、レンタルスタジオよりも安く利用でき、店舗数が多いのが魅力です。部屋数も多いためほとんどのカラオケ店では予約をしなくても利用でき、夜遅い時間でも練習できます。
曲をかけながら演奏できたり、ドリンクや軽食を頼んで休憩しながら過ごせるのもいいですね。店舗によってはカラオケ機器にエレキギターを接続して、歌と楽器を一緒に楽しめます。
平日の昼間などは料金が安くなっていることがあるのでお得に利用できます。
ただし持ち運びが難しい楽器はカラオケルームでは練習できません。
机が低いので、譜面台を持っていくことをおすすめします。
楽器の持ち込みが禁止されている店舗もあるので、事前に電話などで確認が必要です。
公園
森林公園などの広い公園では、楽器演奏が許可されていることがあります。
屋外での演奏は開放感があり、お金をかけずに練習ができるのはうれしいですね。人通りが多い場所だと人目が気になり集中できない可能性があるので、なるべく人があまり通らない、練習に最適な場所を探してみてください。
屋外なので天候に左右されて雨の日は練習できないというデメリットがありますが、もしお近くにいい公園があれば出かけてみてはいかがでしょうか。
夏は熱中症対策をして、冬は風邪を引かないようにあたたかくして出かけてください。楽譜を持っていく場合は風で飛ばされないように準備が必要です。
楽器演奏が許可されていても、公園に来ている方や近隣住民の方の迷惑にならないようにすることが大切です。公園のルールを守り、演奏する時間帯には気をつけてください。
河川敷や高架下
河川敷や土手は公園よりも人通りが少ないので、人目を気にせず楽器を練習しやすい場所です。河川敷の橋の下や鉄道の高架下などは反響があるため、自分の音が聞きやすいという特徴があります。
公園と同じく屋外なので、天候に左右されるというデメリットはあります。急に雨が降ってきたり寒くなってきたりすることがあるので、長時間の練習には向いていません。
海岸は潮風の影響で楽器がさびてしまうことがあるので注意が必要です。
公園や河原での練習は通行人に話しかけられる可能性があり、音楽仲間との新しい出会いがあるかもしれません。誰にも話しかけられずにじっくり一人で練習したい場合には、違う場所での練習をおすすめします。
夜の練習は危険な場合もあるので、明るい時間帯に練習するようにしてください。
車の中
窓を閉め切った車内は防音性能がしっかりしているので、車の中で練習することも検討してみてはいかがでしょうか。
自宅の駐車場であれば遠出することなく、雨の日でも練習できます。大きめの車のレンタカーで遠出して、ドライブと楽器練習を両方楽しむというのもいいですね。
ただし車内はスペースがかぎられているので、大きな楽器は練習がむずかしかったり、トランペットやサックスなどの小さめの楽器でも立って演奏することはできません。
座ったままの練習しかできず、狭い空間にストレスを感じてしまうこともあるのがデメリットです。
まとめ
生活スタイルや、楽器の練習にかけられる予算、練習に必要な部屋の広さも人によってさまざまです。
楽器上達のために、周りに迷惑をかけずにどこで日々練習するかは重要なポイントです。
自宅以外で練習する場合、今回ご紹介したところが近くにあるかどうか探してみてください。
誰にも遠慮せずに演奏できる最適な練習場所を見つけて、楽器の練習を楽しんでくださいね。
【この記事を書いた人】
オーケストラ好きライター さち
「愛知県在住のWebライター。学生時代は吹奏楽部に所属し、7年間ホルンを演奏していました。現在、双子を育児中です。 心が洗われて優雅な気持ちになる、オーケストラの音楽の魅力を伝えたいです。」
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