等身大の弱さと不器用な愛しさを、ありのままに歌い上げるロックバンド「back number」。シンプルながらも心をえぐるようなメロディに、誰しもの胸の奥にある“過去”や“片想い”をそっと照らす歌詞を重ねたその音楽は、幅広い世代の共感を集め続けています。派手さとは対照的に、静かに、しかし確かに感情を揺さぶるその楽曲は、恋愛の痛みや喜びを繊細に描き出し、聴く人の人生にそっと寄り添う。どこか懐かしく、どこまでも優しいそのサウンドは、日常の景色さえも変えてしまう力を秘めている。
この記事では、back numberの人気曲を10個に絞って紹介します。編集部がおすすめする楽曲も併せて紹介しますので、back numberに興味がある方はぜひ参考にしてください!
back numberの人気曲10選
メジャーデビュー以降、リアルで繊細な歌詞と耳に残るメロディで、J-POP/ロックシーンに確かな足跡を刻み続けている「back number」。片想いや失恋といった普遍的な感情を描きながらも、その表現力は唯一無二。切なさの中に温かさを宿すサウンドは、誰もが一度は抱えたことのある“心の隙間”にそっと寄り添います。派手な演出に頼らずとも、胸を打つメッセージと卓越したメロディセンスで、多くのリスナーの共感を集め続けてきました。楽曲の多くはドラマやCMの主題歌としても起用され、世代を超えて広く愛されている存在です。
【プロフィール】
・群馬県出身の3人組ロックバンド
・恋愛をテーマにした叙情的な歌詞と、切なさと希望が共存するポップロックサウンドが特徴
・「等身大の感情」をリアルに表現し、男女問わず幅広い層から支持を集める
【メンバー】
・清水依与吏:ボーカル/ギター(1984年7月9日生まれ)
・小島和也:ベース(1984年5月16日生まれ)
・栗原寿:ドラムス(1985年7月24日生まれ)
【活動】
・2004年、清水依与吏を中心に結成
・2011年、シングル「はなびら」でメジャーデビュー
・代表曲に「クリスマスソング」「高嶺の花子さん」「水平線」など
・2022年には『第73回NHK紅白歌合戦』に初出場
・感情に寄り添う歌の力で、ライブハウスからドーム公演へと活動の幅を広げ続けている
※参考サイト
・Apple Music
・Spotify
・YouTube Music
・JOYSOUND
1. 高嶺の花子さん
「高嶺の花子さん」は、2013年にリリースされたシングルで、back numberの人気を決定づけた代表曲の一つです。叶いそうで叶わない恋をユーモアを交えて描きつつ、切なさや焦りといったリアルな感情が込められています。軽快なテンポと明るいメロディが、報われない恋心のもどかしさを逆説的に際立たせています。
演奏面では、印象的なリズムギターとキャッチーなベースラインが楽曲を引き締め、ポップロックとしての完成度を高めています。ボーカルの語りかけるような歌唱と、サビでの感情の高まりが絶妙にマッチしており、聴き手の心をぐっと引き寄せます。失恋ソングでありながら、何度も聴きたくなる中毒性のある一曲です。
2. 水平線
「水平線」は、2021年に配信限定でリリースされた楽曲で、当初は高校生アスリートに向けた応援ソングとして制作されましたが、その真っ直ぐなメッセージが多くの人の心に届き、異例のロングヒットを記録しました。葛藤や不安の中でも前を向こうとする姿勢が丁寧に描かれており、世代や状況を問わず寄り添ってくれる楽曲です。
サウンドはミディアムテンポを基調に、シンプルながらも力強いバンドアンサンブルが印象的です。ギターの余韻や控えめなピアノのフレーズが、歌詞の世界観を静かに支えており、感情が徐々に高まる構成が聴く者の心を揺さぶります。ボーカルの真摯な語り口が、一言一言を深く印象づける一曲です。
3. クリスマスソング
「クリスマスソング」は、2015年にリリースされたシングルで、フジテレビ系ドラマ『5→9〜私に恋したお坊さん〜』の主題歌としても話題を集めました。冬の街並みに溶け込むような温かさと切なさを同時に持ち合わせた楽曲で、届かない想いに揺れる心情を繊細に描いています。季節感と感情のリンクが秀逸で、今や冬の定番バラードとして親しまれています。
演奏はアコースティックギターやストリングスを中心に構成されており、余白を活かしたアレンジが印象的です。過剰な演出を避けたサウンドが、言葉やメロディを際立たせ、ボーカルの語りかけるような歌い方と見事に調和しています。静かに胸を打つ、back numberらしい優しさが詰まった一曲です。
4. ハッピーエンド
「ハッピーエンド」は、2016年に公開された映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。タイトルとは裏腹に、終わりを受け入れようとする切ない恋の感情が丁寧に描かれており、聴く人の心に深く染み渡ります。過ぎていく時間の儚さや、伝えられなかった言葉の重みが、静かな余韻とともに胸に残る一曲です。
サウンドはピアノを中心に、ストリングスやアコースティックギターが穏やかに寄り添い、物語のような情感を生み出しています。ボーカルの繊細な表現と、抑えたアレンジが一体となり、楽曲全体に静かな強さを与えています。感情を抑えながらも心を揺さぶる、back numberの表現力が光るバラードです。
5. 花束
「花束」は、2011年にリリースされたメジャー2枚目のシングルで、back numberが広く知られるきっかけとなった初期の代表曲です。付き合いたての恋人同士のぎこちない距離感や、不器用ながらも相手を想う気持ちがリアルに描かれており、等身大の恋愛模様に共感するリスナーが後を絶ちません。素直になれない感情と、それでも伝えたい想いが交錯する、温かくも切ない楽曲です。
サウンドはミドルテンポのロックバラードで、シンプルなバンド編成が歌詞の世界観を引き立てています。ストレートなメロディラインに乗せて、ボーカルの感情が徐々に高まっていく構成が印象的です。派手さはないものの、日常の中にある特別な瞬間を丁寧に切り取った、back numberらしさが詰まった一曲です。
6. ヒロイン
「ヒロイン」は、2015年にリリースされたシングルで、JR SKISKIのCMソングとして起用され、多くの人に冬の情景とともに記憶されている楽曲です。雪の降る街を舞台に描かれる淡い恋心が、柔らかくも切ないトーンで綴られており、好きな人を見つめる視線の優しさと、言葉にできないもどかしさが心に残ります。back numberが得意とする“片想いの切なさ”を象徴する一曲です。
サウンドはピアノとアコースティックギターを軸に、控えめなリズムとストリングスが情感を丁寧に重ねていきます。静かに始まる構成から、サビにかけてじんわりと感情が広がる展開が印象的で、聴き手の心を自然と引き込んでいきます。冬の空気に溶け込むような繊細さと温もりが感じられる楽曲です。
7. ブルーアンバー
「ブルーアンバー」は、2025年にリリースされたシングルで、感情の葛藤や過去への未練を描いた、内省的なトーンが印象的な一曲です。恋愛だけでなく人間関係全般に通じる、割り切れなさや迷いが丁寧に表現されており、聴き手の心に静かに入り込んでくるような余韻を持っています。フジテレビ系月10ドラマ『あなたを奪ったその日から』の主題歌に起用されました。
サウンドはダークトーンのギターリフと、抑制の効いたリズムセクションが特徴で、全体的にシンプルながらも緊張感のある構成となっています。メロディは滑らかに進行しつつも、どこか引っかかりを残すような独特の流れがあり、楽曲のテーマと絶妙にリンクしています。back numberの新たな一面を感じさせる、深みのあるナンバーです。
8. ある未来より愛を込めて
「ある未来より愛を込めて」は2025年に配信され、モスバーガー新ブランドCM『食べるHAPPY』篇のCMソングとして起用されました。back numberならではの優しさと前向きさが融合したサウンドは、寄り添うような温かさを持ち、聴く人に静かに背中を押すメッセージを届けます。ポジティブな感情が飾らずに表現された楽曲です。
演奏は落ち着いたバンドアンサンブルを基調に、シンプルながらも心に響く構成です。アレンジは「ヒーロースーツ」以来再びタッグを組んだsugarbeansが手掛け、柔らかくも確かな包容力が感じられます。MVでは“木”と“砂”を象徴に、多彩な映像手法で構成された情景が楽曲に深い余韻を与えています。
9. 新しい恋人達に
「新しい恋人達に」は、2023年にリリースされたシングルで、新たな恋の始まりや期待感を繊細に描いています。軽やかなメロディと透明感のあるサウンドが特徴で、未来への希望と不安が入り混じる心情を丁寧に表現しています。back numberならではの叙情的な歌詞が、聴き手の共感を呼び起こします。
演奏面では、爽やかなアコースティックギターと柔らかなピアノの音色が曲全体を彩り、リズムセクションが心地よいグルーヴを生み出しています。ボーカルの清水依与吏は優しく語りかけるように歌いながらも、感情の起伏を巧みに表現。シンプルながらも深みのあるアレンジが、楽曲のテーマをより一層引き立てています。
10. HAPPY BIRTHDAY
「HAPPY BIRTHDAY」は、2019年にリリースされたシングルで、誰かの特別な日を祝う温かく優しい気持ちをテーマにした楽曲です。日常の中で感じるささやかな幸せや感謝が、丁寧な歌詞で綴られており、聴く人に寄り添うような優しさを届けています。back numberならではの等身大の言葉が胸に響く一曲です。
サウンドはシンプルながらも豊かなバンドアンサンブルが特徴で、アコースティックギターの柔らかい音色と控えめなリズムが楽曲の温かさを支えています。ボーカルの繊細な表現力が感情を丁寧に伝え、穏やかなメロディと相まって心地よい余韻を残します。祝福の気持ちが静かに広がるバラードです。
back numberの編集部おすすめ曲3選
back numberの人気曲を10個に絞って紹介しました。ここでは、惜しくもTOP10に入らなかった曲の中から、生粋のロックバンドファンが多い編集部がおすすめする楽曲を3曲紹介します。
1. 瞬き
「瞬き」は、2017年にリリースされたシングルで、日常の何気ない一瞬に込められた大切な感情を繊細に描いています。軽やかなメロディと温かみのあるサウンドが特徴で、儚くも愛おしい時間の流れを優しく表現しており、聴く人の心に静かな余韻を残します。
演奏面では、アコースティックギターとピアノを軸にしたシンプルな編成が印象的で、リズムセクションは控えめながらも曲全体の心地よい流れを支えています。ボーカル清水依与吏の穏やかな歌声が、歌詞の繊細な感情を丁寧に伝え、楽曲全体に温かく包み込むような雰囲気をもたらしています。
2. 青い春
「青い春」は、2012年にリリースされたシングルで、若さ特有の揺れ動く感情や葛藤を瑞々しく描いた楽曲です。淡い恋心や未来への不安、希望が交錯する青春の一瞬一瞬を繊細に捉え、back numberらしいリアルな歌詞表現が共感を呼び起こします。疾走感あるメロディが感情の高まりを見事に演出しています。フジテレビ系土ドラ『高校入試』の主題歌に起用されました。
サウンドはエネルギッシュなギターリフとリズムセクションが中心となり、軽快ながらも切なさを感じさせるアレンジが特徴です。ボーカルの清水依与吏は力強くも儚げな歌声で、楽曲の青春感とエモーションを的確に表現。ライブでも盛り上がる代表的なナンバーの一つです。
3. 大不正解
「大不正解」は、2018年にリリースされたシングルで、映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』の主題歌として制作されました。悩みや葛藤を抱えながらも自分自身を見つめ直す姿勢が歌詞に込められており、人生の複雑さをリアルに描き出しています。感情の揺れ動きを繊細に表現した歌詞が、多くのリスナーの共感を呼びました。
楽曲のサウンドはエレクトリックギターを軸にしたロックテイストで、リズムの変化やダイナミックな展開が印象的です。ボーカルの表現力豊かな歌唱は、感情の起伏を巧みに表現し、ドラマの世界観とも見事にマッチしています。強いメッセージ性を持ちながらも聴きやすいバランスの良いナンバーです。
まとめ
back numberは、等身大の恋愛や日常の感情を繊細に描く歌詞と、心に響くメロディで多くのリスナーを魅了する日本のロックバンドです。シンプルながらも深みのあるサウンドは、幅広い世代から支持を集めており、感情豊かなボーカルが特徴です。代表曲の「クリスマスソング」「高嶺の花子さん」「水平線」は、それぞれ冬の切なさや切実な恋心、そして前向きなメッセージが込められており、back numberの魅力を象徴しています。
これらの楽曲はタイアップやドラマ主題歌としても親しまれ、多くの場面で聴かれることでさらに知名度を高めました。ライブパフォーマンスでもその繊細さとエネルギーを両立させ、多くのファンを熱狂させています。back numberの音楽は、日常の中の特別な瞬間を丁寧に描き出し、聴く人の心に寄り添う力を持つバンドとして、これからも日本の音楽シーンで輝き続けることでしょう。