獣の頭を持ちながらも、人間以上に熱い魂を鳴らすロックバンド「MAN WITH A MISSION」。硬質で重厚なロックサウンドに、エレクトロやラップ、ポップスの要素を融合させた唯一無二の音楽性は、国内外のリスナーを魅了し続けています。鋭く突き刺さるメッセージ性と、感情を揺さぶるドラマチックな展開は、ジャンルや国境を軽やかに越え、世界中のオーディエンスの心を掴んで離さない。謎めいた狼たちが繰り広げる圧巻のパフォーマンスは、ライブハウスから世界のフェスまで観客を熱狂の渦に巻き込む。音と言葉を通して“生きる意味”を問いかけ続ける彼らの存在は、混沌とした時代の中で確かな光を放ち続けている――。
この記事では、MAN WITH A MISSIONの人気曲を10個に絞って紹介します。編集部がおすすめする楽曲も併せて紹介しますので、MAN WITH A MISSIONに興味がある方はぜひ参考にしてください!
MAN WITH A MISSIONの人気曲10選
メジャーデビュー以降、独創的な世界観と圧倒的な存在感で、日本のロックシーンに異彩を放ち続けている「MAN WITH A MISSION」。重厚なギターリフとエレクトロ・ロックを融合させたサウンドは、鋭さとポップネスを兼ね備え、国内外のリスナーを虜にしてきました。狼の頭を持つという独自のビジュアルも相まって、その正体不明なキャラクター性は音楽ファンのみならず幅広い層から注目を集めています。英語と日本語を自在に織り交ぜた歌詞、壮大なスケール感を持つ楽曲、そしてライブでのエネルギッシュなパフォーマンスは、フェスやアリーナを熱狂の渦に巻き込み続けています。
【プロフィール】
・日本発の5人組ロックバンド
・エレクトロ、ハードロック、ラップ、ポップスなど多彩なジャンルを融合させたサウンドが特徴
・“究極の生命体”として活動しながらも、高い音楽性とライブパフォーマンスで国境を越えた人気を獲得
【メンバー】
・Tokyo Tanaka:ボーカル(年齢非公開)
・Jean-Ken Johnny:ギター/ボーカル/ラップ(年齢非公開)
・Kamikaze Boy:ベース/コーラス(年齢非公開)
・DJ Santa Monica:DJ/サンプリング(年齢非公開)
・Spear Rib:ドラム(年齢非公開)
【活動】
・2010年、突如音楽シーンに現れ、インディーズでの活動を開始
・2011年、アルバム『MAN WITH A MISSION』でメジャーデビュー
・2014年、初の日本武道館公演を成功させる
・2023年、NHKで放送される『第74回NHK紅白歌合戦』に出場
・代表曲に「Fly Again」「絆ノ奇跡」「Raise your flag」などがあり、アニメやドラマの主題歌としても人気
・“狼バンド”という唯一無二の存在感で、ロックフェスから世界の音楽シーンまで勢力を拡大中
※参考サイト
・Apple Music
・Spotify
・YouTube Music
・JOYSOUND
1. FLY AGAIN
「FLY AGAIN」は、2011年のメジャーデビューアルバム『MAN WITH A MISSION』に収録されている楽曲で、MAN WITH A MISSIONの代表曲のひとつとして長く愛され続けています。高揚感あふれるイントロから始まり、シンプルながらも力強いメッセージが込められた歌詞と、前向きなエネルギーに満ちたメロディが印象的です。挫折や失敗を経験しながらも、再び立ち上がろうとする意志がまっすぐに描かれており、その力強さは聴く人に希望と勇気を与えます。バンドとしての原点が詰まったこの楽曲は、今なおライブでの定番曲としてファンを熱狂させています。
演奏面では、スピード感のあるドラムと疾走感のあるギターが楽曲全体を牽引し、サビで一気に広がるサウンドはまさに“飛び立つ”瞬間を感じさせます。ジャン・ケン・ジョニーとトーキョー・タナカのツインボーカルは、それぞれ異なる質感を持ちながらも見事に調和しており、エレクトロやラップの要素も自然に組み込まれている点が、MAN WITH A MISSIONらしいユニークさを際立たせています。聴くたびに心を奮い立たせてくれる、ポジティブなパワーに満ちた一曲です。
2. 絆ノ奇跡
「絆ノ奇跡」は、2023年にリリースされたMAN WITH A MISSIONとmiletのコラボ楽曲で、アニメ『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』のオープニング主題歌として注目を集めました。困難の中でも仲間と支え合いながら進む姿勢を描いた歌詞が、鋭さと優しさを兼ね備えたメロディとともに胸に響きます。miletの透き通る歌声と、ジャン・ケン・ジョニーやトーキョー・タナカの力強いボーカルが交差し、作品の世界観と深く共鳴する仕上がりになっています。
演奏面では、ストリングスとバンドサウンドが重なり合うことで、緊張感とスケール感を同時に生み出しています。静と動を巧みに使い分けたアレンジが、楽曲に起伏と物語性を与え、聴き手の感情を揺さぶります。和の要素を思わせる旋律もアクセントとなっており、日本的な情緒と現代的なロックの融合が印象的な一曲です。
3. Raise your flag
「Raise your flag」は、2015年にリリースされたシングルで、アニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のオープニング主題歌として知られています。戦いや信念をテーマにした力強いメッセージが、緊迫感あふれるロックサウンドと共に展開され、聴く者の心に強い印象を残します。覚悟を決めて立ち向かう姿勢を描いた歌詞と、エネルギッシュなボーカルが楽曲全体に迫力を与えています。
演奏面では、鋭いギターリフと重厚なリズムが印象的で、冒頭から緊張感のある空気を生み出しています。サビでは一気にスケールが広がり、旗を掲げるような解放感が響きます。ジャン・ケン・ジョニーの低音とトーキョー・タナカの伸びやかなボーカルの掛け合いが、楽曲に深みとドラマをもたらしています。
4. Remember Me
「Remember Me」は、2019年にリリースされたシングルで、フジテレビ系ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』の主題歌として起用されました。過去の痛みや別れを抱えながらも、前を向いて生きていこうとする思いが、静かな決意をもって綴られています。切なさと力強さが同居するメロディが、心の奥深くに響くバラードロックです。
演奏面では、淡々としたリズムの中に感情の波が織り込まれており、ギターとシンセが織りなすサウンドが楽曲に奥行きを与えています。静けさの中に宿る強さを、ジャン・ケン・ジョニーのラップとトーキョー・タナカのストレートなボーカルが鮮やかに表現しています。余韻の残るラストも印象的です。
5. Emotions
「Emotions」は、2013年にリリースされたシングルで、MAN WITH A MISSIONの中でもライブ定番の楽曲として高い人気を誇ります。衝動的でストレートな感情をテーマにした歌詞が、激しいサウンドと共に力強く鳴り響き、自分の弱さや怒り、迷いを抱えながらも突き進む姿勢を描いています。英語詞中心のリリックとエネルギッシュなボーカルが、バンドのグローバルな魅力を際立たせています。
演奏は、鋭く刻まれるギターリフとタイトなリズムが楽曲全体を引き締め、サビにかけて一気にテンションを高める構成が特徴です。ラップとシャウトが交錯する中にもメロディアスな要素があり、激情の中にもしっかりとしたフックを持たせています。ライブでの爆発力がそのまま音源にも反映された、バンドの攻撃的な一面を象徴する一曲です。
6. Seven Deadly Sins
「Seven Deadly Sins」は、2015年にリリースされたシングルで、アニメ『七つの大罪』の第2期オープニングテーマとして書き下ろされました。人間の欲望や葛藤をモチーフにしながらも、それを否定せず真正面から受け止めようとする姿勢が描かれており、ダークさの中にも希望を感じさせる楽曲です。攻撃的でありながらキャッチーなサウンドが印象的で、アニメの世界観とも強くリンクしています。
演奏面では、ヘヴィなギターサウンドと跳ねるようなリズムが楽曲を引っ張り、勢いのある構成が最後まで一気に駆け抜けていきます。ジャン・ケン・ジョニーのラップとトーキョー・タナカのボーカルが絡み合うことで、楽曲に抑揚と緊張感が生まれています。アニメタイアップでありながら、MAN WITH A MISSIONらしいロックの芯がしっかりと息づいた一曲です。
7. Merry-Go-Round
「Merry-Go-Round」は、2021年にリリースされた楽曲で、アニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期のオープニングテーマとして使用されました。仲間との絆や成長の痛みをテーマにした歌詞が、どこか切なくも力強いメロディとともに響きます。日々の葛藤の中でも前を向こうとする姿勢が描かれており、アニメのストーリーとも重なるようなエモーショナルな内容になっています。
サウンド面では、スピード感を抑えたミドルテンポに乗せて、エレクトロとロックが自然に融合しています。サビでは広がりのあるメロディが印象的で、感情を包み込むような温かさを持っています。ジャン・ケン・ジョニーのラップとトーキョー・タナカの歌声が絶妙にバランスを取り、静かな熱を帯びた一曲として印象を残します。
8. database
「database」は、2013年にリリースされた楽曲で、アニメ『ログ・ホライズン』のオープニングテーマとして広く知られています。仮想と現実、秩序と混乱といったテーマを背景に、情報社会を象徴するような言葉選びと力強いメッセージが際立つ一曲です。英語詞を中心としたリリックが、作品の近未来的な世界観と高い親和性を持ち、MAN WITH A MISSIONのグローバル志向なスタイルを強く打ち出しています。
演奏は、ヘヴィで切れ味のあるギターと、エレクトロを織り交ぜたサウンドが絶妙に組み合わさり、攻撃的ながらも洗練された印象を与えます。ジャン・ケン・ジョニーの鋭いラップとトーキョー・タナカの力強いボーカルの掛け合いが楽曲をさらに引き立て、デジタルとアナログが交差するような独特のテンションを生み出しています。ライブでも高い人気を誇る、バンドの象徴的なナンバーです。
9. コイコガレ
「コイコガレ」は、2023年にリリースされた楽曲で、MAN WITH A MISSIONとmiletによるコラボレーション第2弾として、アニメ『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』のエンディング主題歌を担当しました。切ない恋心や別れの余韻をテーマにした歌詞は、深い情感を湛えた旋律とともに静かに胸に響きます。失うことの痛みと、それでも抱き続ける想いの強さが丁寧に描かれたバラードです。
サウンドは穏やかで抑制が効いており、アコースティックな質感の中にピアノやストリングスが繊細に重なります。miletの情感豊かな歌声が物語を優しく包み込み、ジャン・ケン・ジョニーのラップが楽曲に陰影と深みを与えています。激しさを抑えた構成ながら、心の機微を丁寧にすくい取った、静かながら強い存在感を放つ一曲です。
10. REACHING FOR THE SKY
「REACHING FOR THE SKY」は、2025年に先行配信されたリード曲で、15周年記念EP『XV e.p.』に収録されています。16周年の幕開けにふさわしい疾走感あふれるナンバーで、ダイナミックなバンドサウンドが特徴です。希望や挑戦を掲げ、空へ手を伸ばす意志を真っ直ぐに描いた歌詞と、熱量あるメロディの組み合わせが、聴く者に前に進む力を与えます。
演奏では、鋭いギターリフと重厚なリズムが楽曲を牽引し、イントロから一気に世界観を構築します。サビの瞬間に訪れる広大な音響は、まるで旗を掲げて飛び立つような解放感を演出。MVでもその演奏のダイナミズムが鮮烈に映し出され、バンドの勢いとグルーヴが際立つ映像美が展開されています
MAN WITH A MISSIONの編集部おすすめ曲3選
MAN WITH A MISSIONの人気曲を10個に絞って紹介しました。ここでは、惜しくもTOP10に入らなかった曲の中から、生粋のロックバンドファンが多い編集部がおすすめする楽曲を3曲紹介します。
1. Winding Road
「Winding Road」は、2018年にリリースされたアルバム『Chasing the Horizon』に収録された楽曲で、アニメ『ゴールデンカムイ』第2期のオープニングテーマとして使用されました。曲名の通り、まっすぐには進まない人生の道のりを象徴するような内容で、迷いながらも前進し続ける意志がまっすぐに描かれています。力強くも哀愁を帯びたメロディと、焦燥感を含んだ歌詞が印象的な一曲です。
演奏は、重みのあるギターと疾走感のあるリズムが組み合わさり、エネルギーを内に秘めた力強いサウンドを構築しています。サビでは一気に視界が開けるような広がりを見せ、ドラマチックな展開が楽曲に深みを与えています。ボーカルとラップの緩急も鮮やかで、情熱と冷静さが同居するような表現が楽曲の魅力を際立たせています。
2. Get Off of My Way
「Get Off of My Way」は、2012年にリリースされたアルバム『MASH UP THE WORLD』に収録されたナンバーです。特徴的なギターリフが印象に残るグルーヴィーなテンポ感と、炭酸を思わせるエフェクト音が楽曲全体を引き締めています。中毒性のあるサビのフレーズが繰り返されることで、聴く側の身体を自然と動かさずにはいられないダンスチューンとなっています。
演奏面では、ヘヴィで骨太なロックにスクラッチ音やラップが交じり合い、独自のリズム構造を生み出しています。Jean‑Ken Johnnyによる切れ味のあるラップと、ジャン・ケンの煽りがライブの一体感を加速させ、観客を巻き込む力を持つ一曲です。ライブでは振り付けによる盛り上がりも定番で、フェスやライヴハウスでの熱狂を象徴する、彼らの代表的な楽曲です
3. INTO THE DEEP
「INTO THE DEEP」は、2021年6月9日にリリースされたシングルで、ハリウッド映画『ゴジラvsコング』日本版主題歌として書き下ろされました。深淵に飛び込むかのようなタイトルが示す通り、混沌や試練にもがきながらも進む意思を、攻撃的なギターとデジタルビートが支える構成です。Jean‑Ken Johnnyによる歌詞は、情報の渦や選択肢の迷いを映しつつ、強い意志を持って扉を開こうとする姿勢を描いています。
演奏面では、ヘヴィなバンドサウンドと硬質な電子音の融合が極限の緊張感を生み出しています。イントロからビートが加速し、サビで一気に空気が解放される展開は、まさに“未知への跳躍”を体感させる構造です。ジャン・ケン・ジョニーのラップとトーキョー・タナカの歌唱が織りなす対比も鮮烈で、楽曲に鮮明なドラマ性を与えています。
まとめ
MAN WITH A MISSIONは、狼の頭を持つビジュアルと、高い音楽性で国内外から注目を集める日本のロックバンドです。代表曲「Fly Again」は、再起を誓うエネルギーをポジティブなメロディに乗せて表現したライブ定番曲。「絆ノ奇跡」ではアニメ『鬼滅の刃』の主題歌として、仲間との強い絆を壮大なサウンドと情感豊かなボーカルで描いています。また「Raise your flag」はアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の主題歌として知られ、信念を掲げて進む力強さを鋭いギターと迫力のある演奏で体現しています。
音楽的には、ハードロックやエレクトロ、ラップなどを融合させた独自のスタイルが特徴で、楽曲ごとに多彩なアプローチを見せています。ツインボーカルによる表現力の幅広さに加え、骨太なサウンドと繊細なメロディが共存する構成は、国内外のリスナーから高く評価されています。MAN WITH A MISSIONは、唯一無二の世界観と圧倒的なライブパフォーマンスで、日本のロックシーンに確かな存在感を示し続けています。