鋭さと激情、そして圧倒的なエネルギーで観る者・聴く者を熱狂させるロックバンド「ROTTENGRAFFTY」。ジャンルの枠にとらわれない多彩な音楽性と、鋭くもリアルな言葉で描かれる彼らの楽曲は、怒りや葛藤といった剥き出しの感情を真正面から表現しながらも、不思議と温かさや人間味を感じさせます。ヘヴィなサウンドに乗せて放たれる6人の個性とパッションは、ライブハウスから大型フェスまで一貫してオーディエンスの心を揺さぶり、圧倒的な熱量でその場の空気を変える力を持つ存在。ROTTENGRAFFTYの音楽は、ただ激しいだけではない。迷いや痛みを抱えながらも前に進もうとするすべての人の背中を、確かな熱で押し続けているのです。
この記事では、ROTTENGRAFFTYの人気曲を10個に絞って紹介します。編集部がおすすめする楽曲も併せて紹介しますので、ROTTENGRAFFTYに興味がある方はぜひ参考にしてください!
ROTTENGRAFFTYの人気曲10選
メジャーデビュー以降、ジャンルの枠を超えた独自のサウンドと圧倒的なライブパフォーマンスで熱狂的な支持を集めてきた「ROTTENGRAFFTY」。ラウドロック、ラップ、エレクトロ、メロディックパンクなど、さまざまな要素を自在に取り入れた彼らの音楽は、ただ激しいだけでなく、深い人間味とメッセージ性を内包しています。KAZUOMIの重厚かつ繊細なサウンドプロダクションと、NOBUYA・N∀OKIという二人のボーカリストが織りなすコントラストが、ROTTENGRAFFTYにしか出せない熱と感情を生み出します。その真摯で全力な姿勢は、リスナーの心をまっすぐに撃ち抜き、世代やジャンルを問わず多くのファンを魅了し続けています。
ライブでは、一音目から空気を震わせるようなエネルギーと、観客との強い一体感が最大の魅力。攻撃的なサウンドの中にも優しさや希望が感じられ、何度も心を奮い立たせてくれる圧巻のパフォーマンスを展開します。ROTTENGRAFFTYの音楽は、混沌とした時代を生きるすべての人に寄り添い、叫び、そして光を灯す存在です。そのぶれない信念と圧倒的な存在感こそが、彼らが長きにわたってロックシーンの最前線で走り続ける理由と言えるでしょう。
【プロフィール】
・京都発、6人組ロックバンド
・ラウドロック、ラップ、エレクトロなど多彩なジャンルを融合させたハイブリッドなサウンドが特徴
・ライブでの圧倒的な熱量と、魂を揺さぶるメッセージ性の強い楽曲が魅力
【メンバー】
・NOBUYA:ボーカル(1975年12月19日生まれ)
・N∀OKI:ボーカル(1975年10月25日生まれ)
・KAZUOMI:ギター、プログラミング(1978年2月27日生まれ)
・侑威地:ベース(1978年2月3日生まれ)
・HIROSHI:ドラムス(1976年11月3日生まれ)
・MASAHIKO:ギター(1979年1月27日生まれ)
【活動】
・1999年、京都で結成
・2003年、シングル「悪巧み~Merry Christmas Mr.Lawrence」でインディーズシーンに衝撃を与える
・2010年、バンド名表記をアルファベットに変更
・「金色グラフティー」「70cm四方の窓辺」など多くの代表曲を持ち、タイアップでも注目を集める
・現在も全国各地のフェスやワンマンライブで精力的に活動を続けている
※参考サイト
・Apple Music
・Spotify
・YouTube Music
・JOYSOUND
1. 金色グラフティー
「金色グラフティー」は、ROTTENGRAFFTYの多面的な音楽性とエネルギーを象徴する代表的な楽曲の一つです。疾走感のあるバンドサウンドに乗せて、力強くも切実なメッセージが展開される本作は、彼らが持つ“混沌の中の希望”というテーマを色濃く映し出しています。ツインボーカルによるコントラストは、激情と優しさを同時に伝え、リスナーの内面に強く訴えかけるような説得力を生み出しています。バンドの地元・京都を象徴する「金色」という言葉が、誇りや葛藤、そして前進への意志といった複雑な感情を象徴しており、地に足のついたリアルな表現が際立っています。
楽曲はイントロから終始テンションの高いアンサンブルが続き、ギターとドラムが生み出すタイトなグルーヴが全体の推進力を担っています。サビではメロディアスな展開が顔を出し、感情の振れ幅をより大きく感じさせる構成になっており、聴く者に高揚感と共感を同時に与えます。ライブでも人気の高いこの曲は、観客とのコール&レスポンスや拳を突き上げる一体感を生み出し、ROTTENGRAFFTYのライブバンドとしての本領を存分に発揮する楽曲となっています。メッセージ性とサウンドのダイナミズムが見事に融合した、彼らならではの一曲です。
2. 秋桜
「秋桜」は、ROTTENGRAFFTYの中でも特にエモーショナルな側面が際立つ楽曲で、力強さの中にある繊細な感情を丁寧に描き出しています。タイトルが象徴するように、季節の移ろいや儚い記憶がモチーフとなっており、聴く者に懐かしさや切なさを呼び起こします。ツインボーカルが交互に感情を紡ぐことで、個々の感情が重なり、より深い情景を浮かび上がらせています。熱さだけではない、彼らの表現力の広さを物語る一曲です。
音の構成は静かなイントロから始まり、徐々に熱量を増していくドラマティックな展開が特徴です。ギターのアルペジオが楽曲に柔らかさを加えつつ、リズム隊が地に足のついた重厚さを支えています。派手な展開ではなく、感情の機微に寄り添うようなアレンジが施されており、楽曲全体に漂う余韻や空気感が、リスナーの心に長く残ります。「秋桜」は、ROTTENGRAFFTYがただ激しいだけのバンドではないことを、確かな説得力をもって伝えてくれる作品です。
3. ハレルヤ
「ハレルヤ」は、ROTTENGRAFFTYの熱量とメッセージ性がストレートに響く楽曲で、彼らのライブアンセムとしても高い人気を誇ります。感情をぶつけるようなツインボーカルの掛け合いと、全編を貫くポジティブなエネルギーが特徴で、困難や迷いを抱えるすべての人に向けて「生きること」を肯定する強い意志が込められています。勢い任せではなく、苦しみの先に見える光を信じる姿勢が描かれており、聴く者の背中を真正面から押してくれるような楽曲です。
サウンド面では、分厚いギターリフと安定感のあるリズム隊が骨格を支えつつ、サビではキャッチーなメロディが一気に開ける構成が印象的です。エレクトロ要素をさりげなく取り入れたアレンジが曲にアクセントを与えており、ROTTENGRAFFTYらしいジャンルを越えた音作りが際立っています。ライブでは観客の声が重なり合い、会場全体が一体となるシーンが恒例で、彼らの楽曲が持つ「共に歌う力」を強く実感できる一曲です。「ハレルヤ」は、混沌の中でも光を見失わず進もうとする意志を、音楽として真っ直ぐに届ける強力なメッセージソングです。
4. D.A.N.C.E.
「D.A.N.C.E.」は、ROTTENGRAFFTYの持つ攻撃性と遊び心が絶妙に融合した、ライブでも高い盛り上がりを見せるキラーチューンです。タイトル通り、“踊る”ことをテーマにしながらも、単なるパーティーチューンにとどまらず、混沌とした日常を吹き飛ばすような解放感と、衝動をそのまま音に叩きつけたようなダイナミズムが詰まっています。聴き手に思考を求めるというよりは、まず身体を動かさせる。その直感的なエネルギーが、ROTTENGRAFFTYらしさを強く打ち出している楽曲です。
サウンド面では、骨太なラウドロックの土台に、エレクトロやダンスミュージックの要素が巧みに組み込まれています。ギターの鋭いカッティング、重低音を響かせるベース、タイトなドラムがリズムを先導し、エフェクトやサンプリングも加わることで、音の密度と高揚感をさらに引き上げています。ボーカルはラップやシャウトを自在に行き来しながら、全体に高いテンションを維持し続け、曲が終わるまで息をつかせない勢いを保っています。「D.A.N.C.E.」は、ROTTENGRAFFTYがジャンルを横断しながらも一貫して伝え続ける“音で感情を爆発させる”という信念を、最も体感的に味わえる一曲と言えるでしょう。
5. 「70cm四方の窓辺」
「70cm四方の窓辺」は、アニメ『ドラゴンボール超』のエンディングテーマとして書き下ろされた楽曲で、ROTTENGRAFFTYの幅広い表現力とメッセージ性を多くのリスナーに印象づけた作品です。タイトルにある“窓辺”は、限られた視界の中でそれでも未来を見つめようとする意志を象徴しており、静かな葛藤と希望が交錯する歌詞が胸に迫ります。激しさだけでなく、日常に根ざした感情を丁寧に描いた本作は、彼らの真摯な音楽姿勢を色濃く反映した一曲です。
音楽的には、重厚なギターとエモーショナルなメロディが溶け合い、感情の起伏を描くように緻密に構成されています。ツインボーカルの掛け合いは、内に抱える迷いや決意といった複雑な感情を立体的に表現しており、楽曲に深みと説得力を与えています。疾走感のあるリズムは、アニメの世界観とも高い親和性を見せつつ、ROTTENGRAFFTYらしい独自性をしっかりと保っています。「70cm四方の窓辺」は、限界の中でも前に進もうとする人々の背中を、静かに、そして力強く押してくれる楽曲です。
6. 響く都
「響く都」は、ROTTENGRAFFTYのルーツである京都への深い愛情と誇りを込めた楽曲であり、バンドのアイデンティティを象徴する重要な一曲です。タイトルの“都”は文字通り京都を指し、その土地で生まれ育ち、音楽を続けてきた彼らだからこそ描ける、リアルで地に足のついたメッセージが込められています。派手な主張ではなく、静かに、しかし確かに響くその言葉と音は、リスナーの心に強く残り、彼らの音楽が単なるエンターテインメントではないことを示しています。
サウンドは、重厚なバンドアンサンブルを基盤にしながらも、どこか懐かしさや情緒を感じさせる旋律が特徴です。ギターが紡ぐ和の響きを感じさせるフレーズや、抑制されたアレンジの中で浮かび上がるボーカルの存在感が、楽曲の世界観を一層深めています。NOBUYAとN∀OKIのボーカルが交互に語りかけるように展開される構成も印象的で、個人の記憶と都市の風景が重なり合いながら、聴く者の中にそれぞれの“故郷”を呼び起こします。「響く都」は、ROTTENGRAFFTYが過去と現在、個と街、そのすべてと向き合いながら音楽を鳴らし続ける姿勢を、静かに、そして力強く伝えてくれる楽曲です。
7. THIS WORLD
「THIS WORLD」は、ROTTENGRAFFTYの社会への鋭い眼差しと、人間の内面にある葛藤を力強く描き出した楽曲です。混沌とした世界の中で、それでも自分の信念を貫いて生きるというメッセージが込められており、怒りや不安といった感情を肯定する姿勢が際立っています。激しさの中にも冷静な視点があり、聴き手の心に深く突き刺さる一曲です。
音像はヘヴィなバンドサウンドを軸に、エレクトロやサンプリングを交えた緻密な構成が印象的です。リズム隊は重くタイトで、ツインボーカルはエネルギーをぶつけ合うように展開しながら、強い一体感を生み出しています。音と言葉が鋭く融合し、現実に立ち向かう強さを体感させてくれる楽曲です。
8. PLAYBACK
「PLAYBACK」は、ROTTENGRAFFTYが過去と現在を往復しながら、歩んできた道のりとその意味を見つめ直すように描かれた楽曲です。懐かしさや後悔だけでなく、そこに宿る誇りや感謝が丁寧に綴られており、リスナー自身の人生とも重ねて受け取ることができる内容となっています。勢いのある曲とは異なり、どこか温かみのある視点が印象的な一曲です。
サウンドはタイトなリズムとメロディアスな展開が絶妙に融合し、感情の機微を繊細に描き出しています。ツインボーカルの表現は語りかけるようでありながら、力強さも持ち合わせており、過去を肯定しながら今を生きる姿勢が響いてきます。「PLAYBACK」は、ROTTENGRAFFTYの人間味と深みを強く感じさせる楽曲です。
9. Blown in the Reborn
「Blown in the Reborn」は、ROTTENGRAFFTYが持つ混沌と再生のテーマを色濃く描き出した楽曲で、バンドとしての覚悟と進化が鮮明に刻まれています。タイトルの“Reborn”が象徴するように、過去の痛みや挫折を抱えながらも、それを糧にして立ち上がる姿勢が強く伝わってきます。激しさの中に宿る真摯さが、聴く者の心にまっすぐ届く一曲です。
サウンドは、ラウドロックを基盤にしながらも、スケール感のあるメロディと緻密なアレンジが融合し、バンドの進化を印象づけます。ツインボーカルは感情をぶつけ合うように熱量高く展開され、再生への意志を高らかに響かせます。「Blown in the Reborn」は、ROTTENGRAFFTYの原点と未来が交差する力強い楽曲です。
10. 響都グラフティー

「響都グラフティー」は、ROTTENGRAFFTYが京都という故郷への強い愛着と誇りを表現した楽曲です。タイトルに込められた“響都”は、彼らのルーツである京都の街並みや文化を象徴しており、土地への深い思いが歌詞やメロディに息づいています。都市の喧騒と個人の感情が交錯し、リアルな日常の断片を切り取るような表現が特徴です。
音楽的には、ヘヴィなギターリフとエモーショナルなボーカルが融合し、ROTTENGRAFFTYならではの熱量と繊細さを兼ね備えています。リズム隊の安定感あるグルーヴが楽曲に力強さを与え、ツインボーカルが交互に感情を伝える構成も印象的です。「響都グラフティー」は、彼らのアイデンティティと音楽性が凝縮された代表曲の一つです。
ROTTENGRAFFTYの編集部おすすめ曲3選
ROTTENGRAFFTYの人気曲を10個に絞って紹介しました。ここでは、惜しくもTOP10に入らなかった曲の中から、生粋のロックバンドファンが多い編集部がおすすめする楽曲を3曲紹介します。
1. 悪巧み〜Merry Christmas Mr.Lawrence
「悪巧み〜Merry Christmas Mr.Lawrence」は、ROTTENGRAFFTYが独自の解釈で名曲を大胆に再構築したトリビュート的な楽曲です。オリジナルの重厚な旋律に彼らのエネルギッシュなロックサウンドを融合させ、荘厳さと情熱が入り混じる独特の世界観を作り上げています。静と動のコントラストが鮮明で、聴く者を引き込む力強さが特徴です。
アレンジはバンドの特徴である激しいギターリフとタイトなリズム隊が基盤となりつつ、メロディアスなフレーズが楽曲に深みを与えています。ツインボーカルの緊迫感ある掛け合いがドラマティックな雰囲気を強調し、聴き応えのある仕上がりです。伝統と革新が融合したこの一曲は、ROTTENGRAFFTYの音楽的幅広さを示す作品となっています。
2. 夏休み

「夏休み」は、ROTTENGRAFFTYが持つ多面性を感じさせる楽曲で、青春の煌めきと儚さを鮮やかに描き出しています。明るくエネルギッシュなサウンドと、どこか切なさを帯びたメロディが交錯し、聴く者に懐かしい季節の記憶を呼び起こします。日常の中に潜む葛藤や成長の瞬間を丁寧に掬い上げた歌詞が心に響く一曲です。
サウンドは爽快なギターリフとドラムのリズムが主体となり、シンプルながらも力強い構成が特徴です。ツインボーカルの掛け合いは感情の起伏を巧みに表現し、楽曲に温かみと躍動感をもたらしています。「夏休み」は、ROTTENGRAFFTYの繊細な表現力とエネルギッシュな演奏が融合した青春賛歌と言える楽曲です。
3. エレベイター
「エレベイター」は、ROTTENGRAFFTYが持つ独特の世界観を象徴する楽曲で、日常の中に潜む不安や葛藤を鋭く切り取っています。タイトルが示すように、上下に揺れる感情の起伏や迷いをメタファーとして用い、聴く者に共感と内省を促します。深い思考と感情の交錯が丁寧に描かれた歌詞が特徴的です。
音楽面では、重厚なギターリフとタイトなリズムが絶妙に絡み合い、緊張感のあるサウンドを生み出しています。ツインボーカルの掛け合いは複雑な心情を立体的に表現し、楽曲に厚みを与えています。全体として「エレベイター」は、ROTTENGRAFFTYの持つ感情表現の深さと技術力が感じられる楽曲です。
まとめ
ROTTENGRAFFTYの音楽は、激動する現代社会の中で力強いメッセージを届ける「光」のような存在です。彼らの楽曲は、鋭い感性とエネルギッシュなサウンドを通じて、聴く人々に希望と勇気を与え続けています。独自の表現力で描かれる歌詞は、共感と励ましをもたらし、多くのファンの心に深く響いています。
代表曲「金色グラフティー」「70cm四方の窓辺」「秋桜」などは、ROTTENGRAFFTYの音楽性と人間味を象徴する作品です。それぞれの楽曲が持つ温かさや力強さは、リスナーの心に寄り添いながら、前へ進む力を与えています。今後も彼らの音楽は、多くの人々の支えとなり続けるでしょう。