華やかなポップセンスと確かな演奏力を武器に、音楽シーンの最前線を走り続けるロックバンド「Official髭男dism」。ピアノを軸とした洗練されたサウンドに、ソウルやジャズ、R&Bの要素を織り交ぜた独自の音楽性は、ジャンルを越えて多くのリスナーを魅了しています。日常の一瞬を切り取ったような歌詞と、胸を締めつけるようなメロディは、世代や国境を超えて共感を呼び、楽曲ごとに新たな表情を見せるその多彩さが、彼らを特別な存在へと押し上げました。「Pretender」「宿命」「Subtitle」など、ヒット曲の数々は映画やドラマ、CMとも強く結びつき、社会現象級の支持を獲得。ライブでは卓越した演奏技術と感情を揺さぶるステージングで、観客を魅了し続けています。
この記事では、Official髭男dismの人気曲を10個に絞って紹介します。編集部がおすすめする楽曲も併せて紹介しますので、Official髭男dismに興味がある方はぜひ参考にしてください!
Official髭男dismの人気曲10選
メジャーデビュー以降、繊細なメロディと心を打つ歌詞で、日本の音楽シーンに新たな風を吹き込んできた「Official髭男dism」。ピアノを中心に据えたバンド編成から生み出されるサウンドは、ポップス、ソウル、ジャズ、R&Bといったジャンルの要素が絶妙に融合されており、その洗練された音楽性は幅広い世代のリスナーから圧倒的な支持を集めています。バンド名に込められた遊び心とは裏腹に、その楽曲の持つ深いメッセージ性と繊細な表現力は、リスナーの心の奥深くに響き続けています。ドラマや映画、アニメの主題歌としても多数起用されており、ライブでは卓越した演奏力と温かな一体感で、観客を魅了し続けています。
【プロフィール】
・日本発の4人組ピアノ・ポップロックバンド
・ソウル、ジャズ、R&B、クラシックなど多彩なジャンルを吸収した音楽性が特徴
・バンド名は「ひげの男たちによる公式なダンディズム」というユーモラスな由来を持つ
【メンバー】
・藤原聡:ボーカル/ピアノ(1991年8月19日生まれ)
・小笹大輔:ギター(1994年1月6日生まれ)
・楢﨑誠:ベース/サックス(1989年3月18日生まれ)
・松浦匡希:ドラムス(1993年1月22日生まれ)
【活動】
・2012年に結成、山陰地方を拠点にインディーズで活動開始
・2018年、シングル「ノーダウト」でメジャーデビュー
・2019年、NHK紅白歌合戦に初出場
・代表曲には「Pretender」「I LOVE…」「Subtitle」などがあり、数多くの作品がドラマ・映画・アニメの主題歌に起用
・ジャンルや時代を超えて響くメロディとメッセージで、日本の音楽シーンをけん引する存在へと成長中
※参考サイト
・Apple Music
・Spotify
・YouTube Music
・JOYSOUND
1. Pretender
「Pretender」は、2019年公開の映画『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』の主題歌として書き下ろされた楽曲で、Official髭男dismの人気を決定づけた一曲です。切なさを湛えたメロディと美しいコード進行が印象的で、心の奥に静かに染み込んでいくようなバラードナンバーです。叶わぬ想いを抱えながらも、相手の幸せを願うという複雑な感情が丁寧に描かれており、多くのリスナーの共感を集めました。
演奏では、ピアノが全体をやさしく包み込みつつ、繊細なギターとリズム隊が感情の揺れを巧みに表現しています。特に藤原聡のボーカルは、淡々としながらも内に秘めた情熱がにじみ出ており、サビに向かって感情が高まる構成はドラマチックです。派手さは控えめながらも、緻密に作り込まれたアレンジと演奏が、楽曲の持つ物語性を深く支えています。静かな余韻とともに心に残る、バンドの表現力の高さを感じさせる一曲です。
2. Subtitle
「Subtitle」は、2022年に放送されたフジテレビ系木曜劇場『silent』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。やさしく繊細なメロディラインと、静かに寄り添うようなアレンジが印象的で、大切な人を想う気持ちが丁寧に描かれています。直接的ではない表現を通して、言葉にしきれない感情やすれ違い、そして理解しようとする心の動きが浮かび上がり、聴く人の心に静かに寄り添います。
演奏面では、穏やかなピアノと抑制の効いたリズムセクションが楽曲全体を支えており、控えめながらも芯のあるサウンドが深い余韻を残します。藤原聡のボーカルは柔らかさの中に感情の揺れを織り交ぜ、聴き手にそっと語りかけるように響きます。サビで広がるコーラスやストリングスが感情のピークを優しく押し上げ、静かなクライマックスを生み出しています。感情の機微を音で描いた、バンドの成熟した表現力が光る一曲です。
3. ノーダウト
「ノーダウト」は、2018年にリリースされたメジャーデビュー曲で、フジテレビ系月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌として注目を集めました。冒頭からリズミカルに展開するメロディと緊張感のあるアレンジが印象的で、駆け引きや偽りをテーマにしたドラマの世界観とも呼応しています。華やかさの裏にある人間の本音や葛藤を描いた歌詞と、ストーリー性を感じさせる構成が融合し、聴き応えのある一曲に仕上がっています。
演奏では、タイトなドラムと歯切れの良いギターカッティング、そして藤原聡のキレのあるボーカルが楽曲を強く牽引しています。ホーンセクションや鍵盤のフレーズが絶妙なアクセントとなり、ジャズやファンクの要素も取り入れたグルーヴ感のあるサウンドが特徴です。バンドとしての高い演奏技術とアンサンブルの緻密さが随所に感じられ、デビュー作とは思えない完成度の高さを誇ります。Official髭男dismの個性と実力を強く印象づけた、ターニングポイント的な楽曲です。
4. 115万キロのフィルム
「115万キロのフィルム」は、2019年にリリースされた楽曲で、Official髭男dismの初期代表曲のひとつとして長く愛されています。映画のように人生を重ねていくことをテーマにしたこの楽曲は、大切な人との日々を未来へとつなげていくという前向きな想いに満ちており、結婚式など人生の節目でも多く選ばれています。壮大でありながらも親密さを感じさせる世界観が、多くの共感を呼んでいます。
音楽面では、ピアノの優しいアルペジオと温かみのあるストリングスが印象的で、聴き手の感情を自然と引き込む構成になっています。徐々にスケールを広げながら展開するサウンドは、時間の経過や想いの深まりを感じさせ、終盤ではバンド全体のエネルギーが一気に広がるような高揚感を生み出します。藤原聡のまっすぐな歌声が、語りかけるように響くことで、言葉では伝えきれない感情がしっかりと伝わる仕上がりです。バンドの叙情性とストーリーテリング力を象徴する一曲です。
5. ミックスナッツ
「ミックスナッツ」は、2022年放送のテレビアニメ『SPY×FAMILY』第1クールのオープニング主題歌として書き下ろされた楽曲です。表面上は華やかで賑やかに聴こえながら、その裏には複雑な感情や背景が潜んでおり、二面性や違和感をテーマにした歌詞とともに、人間関係の不安定さや生きづらさを描いています。ポップでキャッチーな中にも鋭さがあり、楽曲の持つメッセージ性が際立っています。
サウンド面では、軽快なピアノリフと跳ねるようなドラムが印象的で、ジャズやファンクの要素を取り入れたスリリングなアレンジが特徴です。テンポの緩急や転調を巧みに操り、曲全体に落ち着きのない独特の緊張感を生み出しています。藤原聡のボーカルは明るさと影の両面を巧みに表現し、曲に込められた感情を立体的に伝えています。エンターテインメント性と音楽的な挑戦が共存する、バンドの進化を示す一曲です。
6. I LOVE…
「I LOVE…」は、2020年放送のTBS系ドラマ『恋はつづくよどこまでも』の主題歌として書き下ろされたラブソングです。恋愛の喜びだけでなく、不安や葛藤までも包み込むような視点で綴られた歌詞は、多面的な“愛”のかたちを丁寧に描いています。感情の振れ幅をまるごと肯定するようなまなざしが印象的で、ドラマの世界観と呼応しながらも、日常の中の小さな愛にも光を当てる楽曲となっています。
音楽的には、ソウルやR&Bの要素を基調としたリズムと、耳に心地よいメロディラインが特徴です。ピアノとギターの絡みが楽曲に柔らかな奥行きを生み出し、ボーカルは語りかけるような繊細さと、感情が高まるサビでの力強さの対比が際立っています。バックコーラスやリズムセクションの厚みも丁寧に作り込まれており、洗練されたポップサウンドに仕上がっています。日常の中にある感情のきらめきを音で描いた、Official髭男dismらしい温かさとリアリティが詰まった一曲です。
7. Cry Baby
「Cry Baby」は、2021年放送のテレビアニメ『東京リベンジャーズ』のオープニング主題歌として書き下ろされた楽曲です。弱さを抱えながらも抗い、もがきながら前へ進もうとする姿を描いた歌詞が印象的で、アニメの主人公の内面と強くリンクしています。葛藤や焦燥感とともに、自分自身を信じることの難しさや、変わろうとする意志の尊さを浮き彫りにし、聴き手の心に真っ直ぐ届く力強さを持った一曲です。
演奏では、不規則なリズムと転調を取り入れたスリリングな構成が際立ち、楽曲に緊張感と疾走感を与えています。ベースラインとドラムが複雑に絡み合うことで生まれるグルーヴは、混沌とした感情をそのまま音にしたような迫力があり、藤原聡のボーカルはその不安定さとエネルギーを余すことなく表現しています。バンドとしての技術と表現力が高い次元で結実した楽曲であり、挑戦的でありながらもエモーショナルな魅力が詰まった一曲です。
8. 宿命
「宿命」は、2019年の『第101回全国高等学校野球選手権大会』の応援ソングおよび『熱闘甲子園』テーマソングとして書き下ろされた楽曲です。青春の葛藤や夢に挑む熱意、仲間との絆といった普遍的なテーマを真っ直ぐに描いており、まさに“夏の象徴”とも言える力強さと透明感を兼ね備えた一曲です。勝利だけではなく、過程にある努力や想いに焦点を当てることで、多くのリスナーに共感と感動を与えました。
サウンド面では、ピアノを軸にしたバンドアンサンブルにブラスセクションを加えることで、華やかでスケール感のあるアレンジが展開されます。イントロからサビにかけて高まっていく構成は、まるで試合の緊張感と興奮をなぞるようで、藤原聡のまっすぐなボーカルが感情を大きく揺さぶります。リズムの強さとメロディの流麗さが共存することで、躍動感と叙情性がバランス良く融合した、Official髭男dismの代表的なアンセムです。
9. イエスタデイ
「イエスタデイ」は、2019年公開のアニメ映画『HELLO WORLD』の主題歌として制作された楽曲です。変わりゆく時間の中で、誰かを想う気持ちの尊さや、過ぎ去った日々への未練と希望が織り交ぜられた歌詞が特徴です。愛する人に出会ったことで変化していく心の揺れを、やさしさと切なさを込めて描いており、映画のSF的な世界観と深く共鳴しながらも、普遍的な感情に触れる内容となっています。
音楽的には、柔らかくも躍動感のあるリズムに支えられたポップロックサウンドが基調となっており、浮遊感のあるギターと繊細なピアノが情緒的な雰囲気をつくり出しています。藤原聡のボーカルは、静かに語りかけるような繊細さと感情を押し出す力強さの両方をあわせ持ち、楽曲のドラマ性を豊かに引き立てています。構成の緩急やアレンジの細やかさからも、バンドの高い表現力と楽曲構築力がうかがえる一曲です。
10. Same Blue
「Same Blue」は、2024年にリリースされた楽曲で、Official髭男dismの中でも特に内省的な雰囲気を持つ一曲です。テレビアニメ『アオのハコ』第1クールオープニングテーマに起用されました。日常のすれ違いや不器用な感情表現をテーマに、誰かと同じ空の下で生きていながらも心の距離を感じてしまうもどかしさが、誠実に描かれています。直接的ではない言葉選びが、感情の繊細さやリアルな距離感を際立たせており、聴く人それぞれの心情に静かに寄り添います。
サウンド面では、ミッドテンポのリズムに控えめなギターとキーボードが絡み合い、落ち着いたトーンの中にも芯のあるグルーヴが感じられます。藤原聡のボーカルはあえて力を抑えることで、感情の余白を丁寧に表現しており、語りかけるような声のニュアンスが印象に残ります。全体として派手な展開は控えつつも、構成の巧みさと音のバランスでじわりと情感を引き出す、バンドの成熟が感じられる楽曲です。
Official髭男dismの編集部おすすめ曲3選
Official髭男dismの人気曲を10個に絞って紹介しました。ここでは、惜しくもTOP10に入らなかった曲の中から、生粋のロックバンドファンが多い編集部がおすすめする楽曲を3曲紹介します。
1. ホワイトノイズ
「ホワイトノイズ」は、2023年放送のテレビアニメ『東京リベンジャーズ 聖夜決戦編』のオープニング主題歌として書き下ろされた楽曲です。逃れられない運命や自分自身との対峙をテーマに、衝動的で荒々しい感情が鋭く描かれています。静けさの中に潜む怒りや葛藤を内に抱えつつも、前に進もうとする力強い意志が、切迫感のある詞と旋律に込められています。
サウンド面では、鋭く刻まれるギターリフと緊張感を持ったリズムが全体を牽引し、これまでのOfficial髭男dismの作品と比べても一際ダークでエッジの効いた仕上がりとなっています。藤原聡のボーカルは感情の振れ幅を大胆に表現し、抑制から爆発へと至るダイナミクスが際立っています。荒々しさの中に繊細さを織り交ぜた、バンドの表現領域をさらに広げた一曲です。
2. 50%
「50%」は、2025年にリリースされた楽曲で、関係性の不安定さや、言葉にできない感情の揺れをリアルに描いた一曲です。映画『はたらく細胞』の主題歌として起用されました。相手との距離感や、満たされなさを抱えながらも手放せない想いが、抑制されたトーンの中に確かな熱を持って語られており、静かながらも心に深く残る楽曲です。感情を割り切れないまま生きることの苦しさと、それでも誰かを思い続ける切なさがにじみ出ています。
演奏面では、ミニマルでクールなビートと洗練されたシンセサウンドが楽曲を支えており、シンプルながらも重層的なアレンジが印象的です。藤原聡のボーカルは感情を抑えた語り口から徐々に熱を帯びていき、感情の輪郭をあいまいにしたまま、静かにクライマックスへと導いていきます。派手さを抑えた構成の中に、複雑な感情の機微を緻密に落とし込んだ、内向的かつ洗練されたナンバーです。
3. 異端なスター
「異端なスター」は、2017年にリリースされた楽曲で、自己肯定と葛藤をテーマに据えています。周囲から浮いてしまう孤独感や、自分らしさを貫く強さが歌詞に込められており、型にはまらない生き方への賛歌としての側面を持っています。感情の揺れや迷いをリアルに表現しながらも、前向きなメッセージが響き渡る一曲です。
音楽面では、ファンクやソウルの影響を感じさせるリズムセクションが楽曲を支え、力強いギターとキーボードの絡みがエネルギッシュなグルーヴを生み出しています。藤原聡のボーカルは情熱的かつ繊細で、歌詞の持つ複雑な感情を鮮明に伝えています。バンドの多彩な音楽性が凝縮された、エッジの効いたサウンドと深い歌詞が融合した作品です。
まとめ
Official髭男dismは、多彩な音楽性と繊細な歌詞表現で国内外から高い支持を得る日本のロックバンドです。代表曲「Pretender」はドラマ主題歌としても話題となり、切なくも力強いメロディと心に響く歌詞で多くのファンを魅了しています。「I LOVE…」は、恋愛の複雑な感情を丁寧に描いたバラードで、温かみのあるサウンドが印象的です。また「Subtitle」は繊細なピアノとリズムが織りなす独特の世界観が特徴で、深い感情の機微を表現しています。
音楽的には、ポップスを軸にジャズやR&Bの要素を融合し、藤原聡の透き通るようなボーカルとバンドの緻密なアレンジが絶妙に調和しています。情感豊かな歌詞と多彩なサウンドが聴く人の心に響き、幅広い層から支持されています。Official髭男dismは、その独自の世界観と確かな演奏力で日本の音楽シーンにおいて確固たる存在感を放ち続けています。